[Report][AIR]Adobe AIR Developers Night に行ってきました
2007年07月12日(木)11:40|sato
お久しぶりです。佐藤です。
先日、Adobe AIR Developers Nightというイベントがありました。僕も参加してきましたので、本日はザックリとそのレポートをいたします。ちなみに「AIR」は元々は「Apollo」と呼ばれていたもので、以前の僕の記事でも少しだけ紹介をしております。
今回のイベントは
- アドビシステムズセッション
- AIRデモバトルセッション
- パネルディスカッション
という流れとなっており、メインは「AIRデモバトルセッション」です。ビールやコーラを飲みながらAIRで作られたアプリケーションのデモを見る、というちょっと変わったイベントでした。
オープニング&アドビシステムズセッション
Adobeの社員の方が今後のAIRのロードマップなどについて発表されていました。まず、Flex3 SDKが、2007年内中にはMPL下でオープンソース化されるとのことでした。また、先日AdobeLabで公開されたFlex3 SDK beta1に含まれるAIR SDK beta1で新たにつかえるようになった機能の紹介として、アプリケーション間でのドラッグ&ドロップ、PDFの表示、ローカルデータベース(SQlite)について説明がありました。特にローカルデータベースに関しては、GoogleGearsとAPIを整合予定とのことです。
その後、Adobeの本社から実際にFlashを制作しているチームの方々の発表があり、DreamWeaverで制作しているWEBサイトをAIRとしてデスクトップアプリケーション化するエクステンションの紹介、さらにFlashで制作しているswfをAIRとしてデスクトップアプリケーション化するエクステンションの紹介がありました。既存のWEBサイトやWEBアプリを、デスクトップアプリケーションとしても活用していけるという可能性を見せてもらえた気がします。
AIRデモバトルセッション
続いては、様々な企業の方がAIRで制作したアプリケーションのデモを見せながら、AIRへの思いを述べるというセッションでした。
FLO:Q(ソニー株式会社)さんは、多機能なブログパーツを提供しているサービスで、AIRを使ってデジカメやウォークマンとブログパーツとを連携させるというデモを行っていました。デモの内容としてはデジカメで撮った写真をAIRアプリを使ってドラッグ&ドロップでブログパーツにすぐに反映するといった内容でした。
株式会社セカンドファクトリーさんは、Metabo Campという対メタボリック用の公開中サンプルアプリケーションの紹介を行っていました。またサーバーとの連携のデモとして、Metabo Campでの自分のでのがんばりをサーバーへ送るとPDFの賞状がもらえるというようなデモも行っていました。
ひがやすをさんは、coraleefという開発中のプロダクトの紹介とデモを行っていました。caraleefでは、VBやDelphiで制作されたフォームをAIRのフォーム(mxml)に変換することができるそうです。
SiTE4Dさんは、公開中のAIRアプリケーションの紹介とデモを行っていました。さまざまな単機能(時計、カレンダー、ビデオや画像のビューア、天気予報、…etc)を持ったパーツを組み合わせるて表示できる、まさにデスクトップアクセサリというようなアプリケーションでした。
株式会社バスキュールさんは、いくつかのデモを行っていましたが、一つがAirworksというもので、見た目はFireworksというAdobe社の画像編集ソフトにそっくりだけど実はブラウザ、というアプリケーションでした。AirGuitarがギターを弾いているフリなら、Airworksは仕事を・・・みたいなことをおっしゃってました。それからグリットブラウザというニコニコ動画風ブラウザのデモも行っていました。
TK LABさんは、サーバー側からのプッシュ配信とAIRアプリのデモとして、サーバー側からデスクトップのAIRアプリにイベントを通知するデモを行っていました。
パネルディスカッション
アドビ社の方と6社(5社と1人)の発表者で行われたパネルセッションでは、最近はMicroSoftのSilverLightなど次々に新しい技術が出てきている中、AIRはどのように発展していくべきなのか、あるいはどうすればAIRが世の中に浸透していくのか、といった話題が出ていました。また、AIRの開発者コミュニティを活性化していくことが今後非常に大事だ、という話もありました。
感想
今回のイベント会場には約600人もの人がいたようで、AIRが多くの開発者の興味を引いていることは間違いないと思います。ただAdobe社主催のイベントだということもあったので、「AIRはすごい」みたいな雰囲気で充満しているかと思っていたのですが、多くの人が客観的にAIRという技術を見極めようとしている感じを受けました。
多くの新しく面白い技術が出てくる中、機能的にAIRが突出しているという部分はあまりありません。AIRでできることは他の技術でもおそらく実現可能です。最終的にAIRという技術が一般的になるかどうかは、AIRのランタイムの普及率やパネルディスカッションで話題に出たユーザーコミュニティの活性化など、AIRを包む環境次第だと思います。
僕自身AIRには興味深々ではありますが、AIRの今後の動向などをしっかり見極めるようにしていかなければならない、そんなことも考えさせられたイベントでした。